■
電子書籍が売れない理由がいろんなとこで囁かれてるけど、
(所有感がないとか、本と比較して優位性がないとか)
デバイス的な問題にはあんまり触れてない気がする。
という訳で、今回はデバイス(書籍リーダー)の話。
本を読む人は様々いるけど、
読む側としてのデバイス(書籍リーダー)に対する希望って、
「本と同じように電子書籍を読めること」っていう単純なものじゃないかなと。
で、本って何だろうって考えてみる。
- 文字(または絵、写真)が上に印刷されている紙の束
- 必要なら、(紙なので)書きこむ事ができる
- (印刷なので)くらい所では読めない
- (印刷なので)白黒とカラーがある
- (紙の束なので)右ページと左ページがある
- 栞などで読んだ場所を分かるようにできる
- (ページを戻しながら)好きなところから読み直す事も簡単にできる
こんなところだろうか…。
他にも「破って食べる事」も出来たりするけど、普通はやらないよね…。
こういう要件を満たそうと思ったら、こんな感じになるかな…?
- カラー表現が出来る
- 透過型ではなく、反射型の画面
- タッチパネル搭載(文字の書き込みとかに対応するため)
- 見開きで表示できる
- 中断したところから読み直せる
- ページ送りや戻りが高速で行える
- ページ送りや戻りの間は本の中身が見れる
こういう価値観でみると、
今売られているタブレットとか書籍リーダーは正直中途半端。
反射型の画面だけど、カラー表現はできないし、ページ送りに時間がかかるとか、
ページ送りが早くてカラーだけど、透過型の画面だとか…。
なので、デバイスとして本と書籍リーダーを比較すると
正直本のほうがいいわけで、そりゃ買う人も少ないわね。
作ってる人とすれば、「透過型で何が悪い」って思うかもしれないけど、
本を読む人のなかには「画面で文字を読む」ってことに慣れてない人もいる。
そういう人は透過型の画面を本と同じように使うと「目が疲れる」から、
電子書籍は「必要ない」ってことになる。