電子書籍についてちょっと(自分なりに)考えてみた。
出版社が電子書籍にあまり積極的でない理由として考えたもの

  1. コピーされる危険がある
  2. 本で販売したほうが利益がある

 
まず一つ目は電子情報なので、無限コピーができるという問題。
これはたしかに問題で、CDとかでも問題になってました。
CDではコピーガードを付けたり色々対策してたけど、
最近はコピーガードCDもあまり見かけなくなった気がします。
また、音楽をデータで買う人も増えた気がします(iTuneなどの普及もある?)。
iTuneは使った事無いのでよくわかりませんが、
iTune Storeではデジタル著作権管理もしているようで、
色々と配慮しているようです。
こういうサービスを書籍でも出来れば、違法コピーを減らすこともできていいのでは?
 
次、本という物体で販売したほうが利益がある(ないしはあると考えている)場合。
利益があると考えている場合は話が単純で、
電子書籍化したほうが利益が上がる例を示せば良い。
例えば、電子化した書籍は購入した端末でしか使用できないと仮定した場合。
本は端末に関連付けられるため、中古販売ができない。
そのため、中古書籍による機会損失が全て出版社の収入になる事が考えられる。
最近中古書籍市場はかなり潤っているようで、
それなりの収益増加が見込めると思われる。
(具体的な数値は中古書籍の販売推移から試算すれば良い)
(他社の収入源を自分の収入源に変換するのは常套手段であるが、
中古書籍の市場が縮小する可能性は否めない)
また、絶版本という概念もほぼ無くなると言っていい。
電子データであるため、在庫を積むような物理的スペースを確保する必要がない。
そのため、販売可能な書籍のラインナップが増える事になり、
確率的に収益が増加すると考えられる。
一方、すべての書籍を一律電子化することはできないと考えられる。
(本という物体に価値を見出している人も存在するため)
 
実際に利益がある場合は、ほぼ覆すことが不可能。
例えば、本を販売するまで(店頭に並ぶまで)がすべて系列会社で行われる場合、
紙の製造、印刷、製本、輸送にかかる費用はすべて系列会社の利益を含んだ形になるため、
通常では考えられないような利益率になることも考えられる。
(つまり、原材料費、原稿料、設備費用、燃料費、店頭利益などを除く全てが系列会社の利益)
そうなると、電子書籍化は絶望的で、
何かしらの強制力や圧倒的に電子書籍のほうが収益が増加する場合で有る必要がある。
 
というわけで、色々としがらみが見え隠れする結果となりました。
現状から考えると、出版社からすると本という物体のほうが利益があるっぽいんだよね…。
SonyのReaderとかで買える電子書籍は普通の本と変わらない値段だし、
出来れば本で買って欲しいって希望が見え見え。
 
そういえば、私が持ってるNookは横向きに表示できるんだろうか…。
できるならB5版の雑誌とか読みやすくなるんだけど…。